試作品置き場

アラサーだけど絵がうまくなりたい男のブログ

90日で上手くなる本をやったら本当に90日で上手くなるのかやってみたい(1/90)

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前回までのあらすじ

よー清水『「キャラの背景」描き方教室』をやっていたのですが学校美術の頃の無力感に耐えられず、パク・リノ『お絵かきチュートリアル』で貯めた自信貯金を全て使い果たしてしましました。

その結果、「どうせ自分には無理だ」という恐怖で絵が描けなくなりました。4月は丸々メンタルの回復をしていましたが、一ヶ月描いておらず下手になったのでリハビリをしようとしていたところ、ダテナオト先生が教本を出されたそうなのでリハビリでやってみることにしました。

序章がめっちゃいい

将棋の喩えですみませんが、よー清水本が「有段者向け」だとしたら、ダテナオト本は「駒の動かし方を覚えた人が勝つための本」と言えるでしょう。とはいえ 桜井先生が寄せているレビュー を見ると後半部はけっこう高度らしいので、前半部でリハビリして後半部で学ぼうという魂胆で買いました。

で、読み始めた序章なのですが、「苦手な人」向けに認識を正してくれる金言ばかりでした。ここだけでも500円ぶん以上の価値があります。

まず ハードルは常に低く設定しましょう (p9) とされているのが素晴らしいと思います。私のように高いハードルを設定して挫折しては元も子もないので、「低いハードル」を設定することはアマチュアには必須でしょう。苦手な人ほどこのことは肝に銘じるべきです。銘じました。

意外だったのは「プロも描き出しは気が重い」ということ(p10) 「長く机に座れない、何を描いていいかわからない、飽きてしまうという悩みの大半は準備不足」(10p) という言い切りも気持ちが良いですね。準備の具体的な内容を教えてくれない美術の先生と違って、ダテ先生は準備をきちんと教えてくれます。

読んでいて感じたのは読書猿『独学大全』と似た部分が多いということでした。

たとえば「描きたい者を見極める」ということにフォーカスする部分(p12) はモチベーションルートマップを思い出させますし、「絵を描くための行動を決める」(p10) は2ミニッツ・スターターを思い出しました。分野は違えど応用できる部分は多いことから、お絵描き向けに少し考えてみようかと思いました。

1日目の感想

1日目の内容は「正面顔を描く」というところでしたが、ガチガチに補助線を引くと逆に不自然になってしまう気がします…がこれはある程度出来るからこそ。ここから始めるという人は補助線から描きましょう。


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さいとうなおき先生が線画テクニック動画で述べている通り、補助線は修正に使うことで力を発揮します。とはいえ修正にパッと使うためには覚え込む必要があるので、最初の入り口としてはとやかく言うものでもないでしょう。

類書で解説されないポイントとしては

  • 鎖骨と肩甲骨がぶつかるところは耳の付け根の下
  • 正面から見える後頭部を意識する

といったところでしょうか。この2点は類書より強調されているように感じます。後頭部の描き方については初心者向けにどこを強調するかという問いに対し、僧帽筋を挙げているのが興味深かったです。後ろ向きの絵を描く時に参考にしたいと思います。