90日で上手くなる本をやったら本当に90日で上手くなるのかやってみたい(16/90)
引き続き、『ダテ式おえかき塾 90日間で変わる画力向上講座』を続けている。
2周目は胴体となる。パッと受けた印象は、「考えて描ける」ようになるためのヒントが多いということだ。胸郭の角度については類書よりもうまく説明されている。
ここでも強調されるのは「正面から側面が見える」ということだ。これは元々絵の描けない人にはいくら強調してもいい重要事項だろう。
また、肩関節の回内、回外を考慮した見た目の違いを説明している教本は初心者向けだと見たことがなかったので、けっこう高度だなと感じた。
そう、高度なのである。同日に女性の体型の3パターンを説明するのは初心者向けにはけっこう詰め込みすぎである。12日目くらいで初心者は消化不良を起こしそうな気がする。
15日目、16日目は腕と手の解説なのだが、この両部位についてはパク・リノ『お絵かきチュートリアル』のほうがよく説明されているように感じた。好みの問題もあると思うが、この説明で特定角度以外の腕と手を描くのは厳しいのではないだろうか。もちろん、「初心者から90日、最速で描ける感触を掴ませる」というカリキュラムだと応用力より得意な型を作るほうが良いというのは分かっているが、ここまでの説明が非常に巧かっただけに惜しい。
加えて、これまで女体にかなり説明を割いてきた一方で腕は男女の差分について説明が少なく、見本が男性の腕なのも気になった。筋肉のラインが出ており特徴を掴みやすいのは男性の腕だから説明にはそちらのほうが良いというのはそうなのだが……
というのも、元々描けない人が筋肉の構造を頭に入れてしまうと、私のように筋肉質な腕を描きがちになってしまうのだ。筋肉を削って脂肪を盛る技法、誰か明文化してくれないかな…
そんなわけで16日目までやった結果がこれである。 ポーズ資料なし かつ2hでこれなので、ポーズ資料を用意して丸2~3日くらい用意すれば結構良い絵が描けそうな気がする。
ここまでの感想なのだが、 フルタイムで働いている人間がイチから始めると1日ぶんの課題は1日で消化できない というのが第一にくる。
- リターンお絵描きマンが
- 別の教本をやった後の復習で
どうにかついていけている。仕事で疲れ切ってしまった日は流石に進められないので、調子の良い日はむしろテキストを2日分進められているにもかかわらず、だ。 まぁ、対象読者に労働者が設定されていないだろうと考えたい。
気になるポイントは他にもあるのだが、自分のなかで纏まっていないので次週書きたい。