試作品置き場

アラサーだけど絵がうまくなりたい男のブログ

アイマス民のために二ノ宮ゆい/ニノミヤユイをダイレクトマーケティングする

はじめに

はじめまして。たかむこと申します。数年前に和久井留美Pやってた人とかはもしかしたら私を知っているかもしれませんが、ほとんどの人ははじめましてになるかと思います。

2021年9月9日、アイドルマスターシンデレラガールズにおいて八神マキノにとうとう声帯が実装されました。

詳細は省きますが、二ノ宮ゆい/ニノミヤユイを推す人間として、推しには売れて欲しいので今回は二ノ宮ゆい/ニノミヤユイの良さをアイマス民にプレゼンしたいと思い勢いでこの記事を書いています。

(ニノミヤユイのオタク)界隈だと「巨大コンテンツに取られてしまった」みたいな声が若干聞かれますが、声優のソロアーティスト活動ってめちゃくちゃ売れてる人じゃないと台所事情が非常に厳しいらしいので色々飲み込んで売り込みに徹します。

基本的な情報

ja.wikipedia.org

細かい部分は Wikipedia を見てもらうとして、オタク視点で軽く紹介しましょう。ちなみに愛称は「ニノミィ」です。2019年のバースデーイベントで決まりました。愛称被りで嵐ファンと一瞬交錯したこともありましたが、片仮名表記することで手打ちとなっています(個人調べ)

ライブで発声できるようになったら「ニノミィ~~~!!!」と叫んでください。叫べ。

まず現在の二ノ宮ゆいは声優としては「二ノ宮ゆい」名義、アーティストとしての名義は「ニノミヤユイ」となっておりますが、仕事の内容で表記を変えるので文脈で判断してください。

二ノ宮ゆいは2018年、アイカツフレンズ! 日向エマ役でデビューしていますが、ホリプロの次世代声優ミラクルオーディション出身です。

ホリプロのオーディション出身というと次世代声優アーティストオーディションからデビューした大橋彩香田所あずさ木戸衣吹山崎エリイMachicoが有名ですね。彼女たちと同じように活躍してほしいものです。 どうワレ出てくれないかな…

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TV版でレヴュースタァライトにハマれなかったオタクが劇場版でぶん殴られた話

ご挨拶

転職活動をしていたので絵をまるで描いていませんでした。

今回は劇場版レヴュースタァライトを見たので、オタク活動のリハビリとして感想を書いていきます。ネタバレをガンガンしているので未見の人は劇場で見てください。

TV見て「なんやつまらん」と思った人は見てなくても、読め!(富野節)

私とレヴュースタァライトの出会い

レヴュースタァライトを知ったのは友人の勧めだった。ブシロードコンテンツ好きな友人がいつかの公演の円盤を見せてくれ、興奮気味に話していた。その頃はTVアニメの影も形もなかった。

当時の自分は「まぁ気になる」くらいの温度感で、「三森すずこが殺陣のときにレインメーカーしねぇかな」とかふざけたことを言っていた。相羽あいながなつぽいにエルボーを入れてはいたので、演者のプロレス要素は一応あるといえばあるがおいておこう。*1


www.youtube.com

時は経ちTVアニメが放映され、期待して視聴した……が、ハマれなかった。というか最後まで視聴できなかった。理由はいくつかあるが、大場ななが理解できなかったのだ。行動原理がわからない、と思って視聴をやめてしまった。

今から思えば当時の自分は大場ななの片鱗を掴んでいたのかもしれない。しかし、解釈を固定させ読み込むことができなったのだ。そう、劇場版レヴュースタァライトを見るまでは。

*1:余談だが、万喜は現在スターダム所属なのでこの映像の出演者は現在ほぼブシロード一味である

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90日で上手くなる本をやったら本当に90日で上手くなるのかやってみたい(16/90)

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2周目の進捗

引き続き、『ダテ式おえかき塾 90日間で変わる画力向上講座』を続けている。

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90日で上手くなる本をやったら本当に90日で上手くなるのかやってみたい(5/90)

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1周目の進捗

前回 取り上げた『ダテ式おえかき塾 90日間で変わる画力向上講座』を続けている。

1周目は顔を中心とした描き方だが、今更な学びもあった。少し恥ずかしいが、練習ノートを公開する。

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90日で上手くなる本をやったら本当に90日で上手くなるのかやってみたい(1/90)

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前回までのあらすじ

よー清水『「キャラの背景」描き方教室』をやっていたのですが学校美術の頃の無力感に耐えられず、パク・リノ『お絵かきチュートリアル』で貯めた自信貯金を全て使い果たしてしましました。

その結果、「どうせ自分には無理だ」という恐怖で絵が描けなくなりました。4月は丸々メンタルの回復をしていましたが、一ヶ月描いておらず下手になったのでリハビリをしようとしていたところ、ダテナオト先生が教本を出されたそうなのでリハビリでやってみることにしました。

序章がめっちゃいい

将棋の喩えですみませんが、よー清水本が「有段者向け」だとしたら、ダテナオト本は「駒の動かし方を覚えた人が勝つための本」と言えるでしょう。とはいえ 桜井先生が寄せているレビュー を見ると後半部はけっこう高度らしいので、前半部でリハビリして後半部で学ぼうという魂胆で買いました。

で、読み始めた序章なのですが、「苦手な人」向けに認識を正してくれる金言ばかりでした。ここだけでも500円ぶん以上の価値があります。

まず ハードルは常に低く設定しましょう (p9) とされているのが素晴らしいと思います。私のように高いハードルを設定して挫折しては元も子もないので、「低いハードル」を設定することはアマチュアには必須でしょう。苦手な人ほどこのことは肝に銘じるべきです。銘じました。

意外だったのは「プロも描き出しは気が重い」ということ(p10) 「長く机に座れない、何を描いていいかわからない、飽きてしまうという悩みの大半は準備不足」(10p) という言い切りも気持ちが良いですね。準備の具体的な内容を教えてくれない美術の先生と違って、ダテ先生は準備をきちんと教えてくれます。

読んでいて感じたのは読書猿『独学大全』と似た部分が多いということでした。

たとえば「描きたい者を見極める」ということにフォーカスする部分(p12) はモチベーションルートマップを思い出させますし、「絵を描くための行動を決める」(p10) は2ミニッツ・スターターを思い出しました。分野は違えど応用できる部分は多いことから、お絵描き向けに少し考えてみようかと思いました。

1日目の感想

1日目の内容は「正面顔を描く」というところでしたが、ガチガチに補助線を引くと逆に不自然になってしまう気がします…がこれはある程度出来るからこそ。ここから始めるという人は補助線から描きましょう。


www.youtube.com

さいとうなおき先生が線画テクニック動画で述べている通り、補助線は修正に使うことで力を発揮します。とはいえ修正にパッと使うためには覚え込む必要があるので、最初の入り口としてはとやかく言うものでもないでしょう。

類書で解説されないポイントとしては

  • 鎖骨と肩甲骨がぶつかるところは耳の付け根の下
  • 正面から見える後頭部を意識する

といったところでしょうか。この2点は類書より強調されているように感じます。後頭部の描き方については初心者向けにどこを強調するかという問いに対し、僧帽筋を挙げているのが興味深かったです。後ろ向きの絵を描く時に参考にしたいと思います。

よー清水『「キャラの背景」描き方教室』は今だからこそ立ち向かえる教本になりそう

挨拶 にも書いたが美術が苦手だった。 風景画は、拷問そのものだ。具体的な技術を何も教えられず、ただ「描け」と命じられ、完成するまでひたすらに自分のできなさに打ちのめされ続ける苦行。 何がダメなのか分からないから、クオリティを上げようにもどう努力すれば良いのか分からない。 汚くなっていくキャンバス、歪んだ線、まとまらない形。

美術、それも風景画とは、私にとってパニックそのものであった。

にもかかわらず、である。思春期をオタクとして過ごした私は、何を血迷ったか絵を描き始めた。当時は三次元に性的興奮を覚えなかったし、性癖に刺さる二次元イラストも多くなかったからだ。 ないものは作るという精神で、ヘタクソながら描き始めた。

キャラは描けるようになった。大学生の頃には、Pixivのデイリーランク入りを果たしたり、R-18イラストが安定して100ブクマいったりするようになった。

それでも、背景はほとんど描かなかった。いや、描けなかった。講座を見て、真似してみては全くうまくいかずに挫折する繰り返し。

コロナ禍がなければ、この弱点を放置していただろう。 しかし、コロナ禍で休日を家で過ごす時間が長くなり、同人誌即売会が減った。 正確には再開しつつあるのだが、去年サークル参加したイベントの直後に体調を大きく崩して焦ったのでワクチンが行き渡るまでは参加しないことにした。

というわけで原稿を捨て去った私は、久々にちゃんと勉強しようと思い立ったのである。 その第一弾が パク・リノ『お絵かきチュートリアル』 であり、第二弾が よー清水『「キャラの背景」描き方教室』 である。

模写を始めたばかりだが、全部やろうとすると半年コースになりそうなので徐々に書いていきたい。 まず、「初心者でも~」と謳っているが、この本の想定する「初心者」は以下の2パターンになる。

  • キャラクターは描くが、 背景については初心者
  • リアルで絵画は描くが、 デジタルイラストについては初心者

間違っても、リアル絵画の経験もキャラクターイラストの経験もない「初心者」が手を出してはいけない。間違いなく挫折する。

別分野の話になるが、将棋の本は有段者向けのものになると1ページで何手も進む。感覚としてはアレに近い。 有段者なら脳内で動かしたり並べたりして理解できるが、級位者は並べるのが精一杯で意味がとりきれない。 同じメカニズムで、「初心者」は間違いなく消化不良を起こす。その意味では、本書はきわめて有段者向けだ。

本書はまずパースを使わない背景として青空を背景にした少女のイラストを描くのだが、8時間かけて模写したが全く似なかった。第一章の内容は抜粋記事があるので下記を参照してほしい。

www.clipstudio.net

そして、模写がこれだ。顔を描くのが苦手なのがバレる仕上がりである。

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顔を描くのが苦手マン

描いている最中に感じたのは冒頭にも書いた、美術の時間での敗北感だ。何をどうやっても自分には「描けない」という絶望感は、そうそう拭い去れるものではなかった。

しかし、今回は頑張って完成までこぎ着けられた。完成まで私を導いたのは経験もあるが、気合いと、配布されているブラシと、著者のエゴサのおかげだ。

ここ最近、練習して気付いたことをかなり詳細にメモしているが、このメモを褒められた。 このメモは、絵については他人の提唱する上達法の表面をなぞって四苦八苦するだけだった自分が初めて「考えて」練習できている証だったが、ここを見てもらえたのはめちゃくちゃ嬉しい。

世に出したものをエゴサするのはけっこうしんどい。悪い評価もたくさん目にする。 私はCtoCのアプリを作る会社でエンジニアをしているが、自社プロダクトでエゴサすると「ゴミ」とか言われることがあるし、なかなかに堪えるものがある。決して邪悪なプロダクトを作っているわけでなくとも、現実的に悪評というのは立つものだ。 その苦しみを背負ってでもエゴサしてレスするよー清水先生は本当に凄い。

話を戻そう。中学の美術を思い出す敗北感に耐えながら、8時間かけて模写した。そのなかで様々に発見があったが、まだ自分のなかで文書化できるほどに消化しきれていない。

唯一、言語化できるほどに強く思い知ったこととしては、「拡大しすぎない」ということだろうか。拡大すると差分が大きすぎてしんどさしか生まれない。 ところが引いてみると意外とちゃんとしていたりする。引いた状態で整えてから細部に戻ると何とかなってしまう。これは水滴の描き方で思い知った。

出来る人からすれば当たり前のことだろうが、この行き戻りを画材の乾燥や特質を気にせずできるのがデジタルイラストの強みだということは強く感じた。

また、オーバーレイや乗算などのレイヤー効果の使い方についても発見があった。1レイヤーで描いている時に発光させたり、ちょっと色味を変えたいときに使うとすごく捗る。 これもリアル絵画だと最初から綺麗に色を見ることができていないとどうしようもない(そして私はこの色を見る能力が非常に低い)

このように弱点ときちんと向き合う心の余裕と、分かった弱点にどうアプローチすれば良いかのアイデアがなければ難しい一冊だが、なんとかやりきりたいと思う。

パク・リノ『お絵かきチュートリアル』をやった

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教本ビフォーアフター

3行でまとめ

補足

きちんと教本を一冊やりきろうと思いやってみたが、なかなか良かったのでレビューしたい。

お絵描きチュートリアル

お絵描きチュートリアル

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